鋏の研ぎについて
2016/04/11
鋏も研ぐ
鋏も使っていると少しづつ切れ味が悪くなってきます。
そうなると施術時間が長くなり、また指も疲れてきて、体全体の疲労も蓄積してきます。
美容師の場合は理容師ほど刈上げの技術が多くはないので切れ味は持つと思います。
私は定期的というか、切れ味が悪くなったら研ぎ屋さんに出して研いでもらっていますが、昔の職人さんは以前書いた剃刀同様、切れ味が悪くなったら分解して砥石で研ぐわけです。
私も昔習った事がありますが、簡単に覚えられるものではなく、鋏を何丁も犠牲にしながら覚えていくのです。
鋏はなぜ切れ味が落ちるのか?
切り続けていると、鋏についている角度が(よく見ないと分からないほど)鋭かったものが段々と鈍ぶくなり丸くなってきてしまうのです。
文房具の鋏で髪の毛を切ると逃げていくのがイメージ付くかと思いますが顕微鏡で見ればすぐに分かるのですが髪の毛一本一本はロールケーキや太巻きみたいで丸いですよね、その丸くなっているものをスパ!!と切るわけですから相当切れるものでないと切り続けられないのです。
切れ味が悪くなると言うことはスパっと切れなくなり、髪の毛が逃げ始めてくるので、その時に研ぎ屋さんに出すのです。
お金はかかりますが、ここでケチると最初に書いたように自分にダメージが蓄積されてしまうのです。。。