昔の剃刀について
剃刀を使える職業
皆さんあまり気にしていませんが
実は人間の肌に直接刃物を当てられる職業は医者と理容師だけ(多分)です。
美容師も髪の毛に刃物(はさみ)を使いますが直接肌には当てていません。
そう考えると理容師ってあらためて凄いことをしているんだなと思ってしまいますが当の理容師が余りにも当たり前すぎて何とも思っていないのも事実です、もったいない!
さてその剃刀の種類ですが、今は替え刃式で剃れなくなったら新しい刃に取り替えればすむのですが、昔々は日本刀の一枚刃を使っていました。
一人ひとり剃り終わると刃に付いた人間の脂が付いて切れ味が悪くなるので、それを落とす為に馬の皮でできたものに剃刀を当てて滑らせて脂を取り除いていきます。
昔の理容室は当たり前のように使っていたのでまだぶら下がっているところもあるかもしれませんが、使っているところは殆どないと思います。
また日本刀なので刃自体が剥き出しになっていて、落としたりすると刃こぼれがして使い物にならなくなったり、指に落としたときは深く鋭くめり込んでいくイメージです(涙)
そうならないように腕を磨いていくのです。
そして夜には砥石で刃を研いで一日が終わりました、刃を研ぐ技術も習得していたのですね、まさに昔の職人です。
昔は替え刃ではなく一枚刃だったので、自分でしっかりと手入れをしなければいけなかったのと同時に道具を大切にする気持ちが育まれる機会だったでしょう。
すごいな~